LENDEX業務部の石野です。
最近テキストやイラストなどのクリエイティブなテクノロジーでAIに関する話題を聞くことも多いですが、投資でもAIは活用が行われています。
そんな中、「AI投資で資産運用を始めてみたいが不安がある」「AI投資の問題点やリスク、デメリットが知りたい」といった方は多いのではないでしょうか。
AI投資を利用すれば、時間を掛けることなく、AIに資産運用を委託できます。
憧れの不労所得を手に入れることも不可能ではありません。
一方で、問題点やリスク、デメリットなどを把握した上で検討しないと「こんなはずじゃなかった」と後悔する可能性があります。
そこで今回はAIによる投資の問題点やリスクについて解説します。
AI投資とは
AI投資とは、AI（人工知能）を利用した投資サービスのことで、ロボアドバイザー投資とも呼ばれています。
投資商品の選定から注文まですべて一任できる「投資一任型」と、投資商品の選び方などをアドバイスする「アドバイス型」の2つに分けられます。
投資一任型：AIが買い付けやリバランスまで全て行う。投資家は特に何もする必要がない。
アドバイス型：AIが資産運用のアドバイスをする。買い付け・リバランスなどは投資家が行う。
過去のデータや投資家の条件などをもとにAIがサポートを行い、資産運用の手間を省けることから、多くの方がAI投資を利用しています。
AIによる投資の問題点やリスク
ここからは、AIによる投資の問題点やリスクについて見ていきましょう。
手数料が高い
AI投資の手数料は高い傾向にあるため注意が必要です。
サービスによって異なりますが、概ね1%程度の手数料がかかります。仮に、約定代金が10万円であれば、1,000円程度の手数料となります。
AI投資を使わずに10万円の投資をする場合、ネット証券であれば手数料は数十円程度です。場合によっては、手数料無料で取引できます。
AI投資を利用すると、商品選定や買い付けなどの手間を省けますが、手数料は高いため利益は圧迫されます。
投資について学べない
AI投資を利用すれば、投資の専門知識がなくても資産運用を始められます。
いくつかの質問に答えるだけで、AIが商品選定や買い付け、リバランスなど全て行うためです。そのため、AI投資を利用すると、知識やノウハウがそれほど身につかない可能性があります。
AIで運用しながら本などで勉強することはできますが、生きた知識やノウハウを得るには、実際に自分で取引することが1番です。
短期的に大きな利益は見込めない
ほとんどのAI投資は、長期・分散など手堅い運用を行うため、短期的に大きな利益は見込めません。
「長期投資でじっくりと腰を据えて運用したい」という方にはAI投資は向いていますが「数日〜数週間で利益を得たい」など、毎月のように利益を狙いたい方には向いていない可能性があります。
NISAに対応していない場合がある
NISAを利用すれば、一定額まで運用益が非課税となります。通常かかる20.315%の税金が非課税となるため、効率的な資産運用が可能です。
しかし、AI投資（ロボアドバイザー）によっては、NISAに対応していない場合があります。NISA非対応のAI投資を選ぶと、NISAの税制メリットを受けられないので注意が必要です。
必ず利益が出るわけではない
AI投資に運用を任せても必ず利益が出るわけではありません。これは全ての投資手法に共通しますが、元本割れとなり多額の損失が出る可能性もあります。
「AI投資=完璧」ではなく、運用成績も上位を独占しているわけではありません。インデックスファンドのように、TOPIXやS&P500などの指標と連動するわけではなく、過去のデータをもとに利益を追求するため、他の投資と比べて利益が小さい場合も多いです。
まとめ
AI投資（ロボアドバイザー）を利用すれば、買い付けやリバランスなどを全てAIに任せられるため、資産運用の手間を省けます。
しかし、手数料やNISA非対応など、問題点やリスクもあるため注意が必要です。問題点やリスクも把握した上で、自分に合うか判断するようにしましょう。
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