LENDEX業務部の石野です。
今回は数千万円の資金を用意せずとも始められる少額不動産投資について、そのメリットとデメリットについてお伝えします。
ソーシャルレンディングと組み合わせてポートフォリオを構築する際の参考にされてください。
少額不動産投資とは
まず、少額不動産投資の概要から確認していきましょう。
少額不動産投資は、一口数万円など小口から不動産投資を始められる投資法です。物件の所有権全てを購入するのではなく、複数の投資家から資金を集め不動産会社が不動産を購入します。そしてその不動産の運用で得られた利益を投資家に分配していきます。
ソーシャルレンディングとの違い
少額不動産投資とソーシャルレンディングは、インカムゲイン投資として似たような性質を持っていますが、一方でそのスキームは大きく異なっています。
少額不動産投資は不動産の運用益を分配するため、家賃収入などの状況で利益が大きく上下する可能性があります。
一方でソーシャルレンディングは貸付金利による利益を分配するので、利益は一定です。またソーシャルレンディングは貸金業登録が必要となっています。
少額不動産投資の種類
では、少額不動産投資にはどういった種類のものがあるでしょうか。個人でも投資を始めやすい少額不動産投資の種類3つを見ていきましょう。
不動産投資型クラウドファンディング（匿名組合型）
不動産投資型クラウドファンディングの匿名組合型とは、投資家から事業者が資金を集め、その際に匿名組合契約を結ぶものです。
投資家は不動産の所有権は有さず不動産取得税も発生しません。物件の運営は投資金を集めた事業者が行います。投資家は出資額以上の損失は発生しません。また投資家が受け取る分配金は雑所得となっています。
不動産投資型クラウドファンディング（任意組合型）
任意組合型の不動産投資型クラウドファンディングは、投資家と運営事業者間で任意組合契約を締結します。運営は事業者が行いますが、不動産の所有権も投資家が有することになるので不動産取得税が発生します。投資家も所有者であるためその所有者責任は無限です。所得は不動産所得に該当します。
相続税の節税などにも利用できるため、権利と責任の感覚としては一般の不動産投資に近いです。
REIT（リート）
REITとは、投資法人が投資家から集めた資金で不動産を購入し、家賃収入や売買益を投資家に配当します。REITは「不動産投資信託」とも呼ばれます。REITの所得は不動産所得ではありませんが、分離課税の対象となります。そのため税率は他の少額不動産投資より有利になることが多いです。
REITは株式と同じく銘柄が証券市場に上場しており、投資家はREITの銘柄を保有売買することで、配当金と売買益の2つを獲得できます。一方でREITの銘柄が値下がりし、損失するリスクもあります。
少額不動産投資のメリット
少額不動産投資のメリットにはどういったポイントがあるでしょうか。
無理なく不動産投資を始められる
少額不動産投資の最大のメリットは、小さな金額から不動産投資を始められるところです。一般的に不動産投資というと、金融機関からローンの融資を受けないと始められないケースが多いです。しかし融資は誰もが受けられるものではありませんし、多額の購入資金の融資を受けると損失リスクも大きくなってしまいます。
そこで自己資金の範囲内で始められる少額不動産投資であれば、収入に対して無理のある融資を受ける必要もなく、手軽に不動産投資を始められます。
リスクをコントロールしやすい
少額不動産投資はリスクをコントロールしやすい点もメリットです。リスクをコントロールするためには様々な投資対象に資金を分散することが重要となってきますが、実物不動産投資の場合、複数の不動産を購入できる人は多くはないものです。
一方少額不動産投資であれば、立地や運用物件が異なるファンドに少額ずつ分散投資できるので、リスクを平準化して抑えることができるのです。
少額不動産投資のデメリット
少額不動産投資ならではのデメリットも存在しています。どういったポイントが挙げられるでしょうか。
大きな収益にはなりにくい
少額不動産投資は大きな金額を運用するわけではないので、毎月何万円何十万円も利益が入ってくるわけではありません。一度に大きな利益が欲しいのであれば、投資金額を増やす必要があるので実物不動産投資の方が向いています。
大きな金額を運用しにくい時がある
少額不動産投資の場合、ファンドごとに個人が出資できる金額が制限されていたり、人気が高く自分が投資したい時に投資できないこともあります。
そのため多額の資金を運用できず、結果的に収益が小さくなってしまうこともあるのです。大きな金額を運用したいのであれば高額な実物不動産を購入すると良いでしょう。
まとめ
少額不動産投資は少しの金額を色々な投資対象に振り分けることができるのでリスクコントロールがしやすく、投資初心者の方に向いている投資手法だと言えます。
同じく少額から投資できるソーシャルレンディングとも組み合わせやすく、ポートフォリオも構築しやすいです。
少額不動産投資とLENDEXのソーシャルレンディング投資などを組み合わせて、リスクヘッジを考えてみてはいかがでしょうか。
平均利回り6%！LENDEXの口座開設はこちらから行うことができます。
