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投資家の皆様は皆さんはトレーディングをご存じですか?トレーディングカードなどで聞いたことがある人も多いかもしれません。トレーディングは取引を意味しており、株や為替などの取引を指す言葉でもあります。
この記事ではトレーディングとは何かについて解説するとともに、投資におけるトレーディングとは何かなどをまとめていきます。
トレーディングとは?
トレーディングは取引などを意味しており、株や為替、債券などの売買はいずれもトレーディングと呼ぶことができます。一方でトレーディングという言葉を用いた用語も多いため、ここではトレーディングという言葉を用いた用語をご紹介します。
カスタマートレーディング
カスタマートレーディングは私たち投資家などを相手に行われる取引です。例えば、1000円の株があった場合、顧客が950円で買いたいと言えば、今は980円でしか買えないと提示するなどして顧客にこちらが提示した値段で買ってもらうようにします。逆に顧客が1050円で売りたいと言えば、1030円ならば売れると提示し、売ってもらおうとします。
単純に株であればこれだけで済みますが、債券の証券化のケースでは商品自体が複雑で、説明するのが大変なケースもあります。この場合は商品に関するセールスも必要になるのです。あくまでも顧客に買ってもらわないことには意味がないため、顧客のためになりつつ、自分の運用利益につながるように誘導していくのが仕事です。
プロップトレーディング
プロップトレーディングは、早い話が自分たちのお金で売買を行う取引を指します。会社のお金を1円でも多くするのが仕事であり、稼げば稼ぐだけ評価されます。プロップトレーディングでは自分で稼いだ分のいくらかは報酬となるため、1億円の利益を出せば数千万円の報酬が手にできます。
一方で、痛い目を見た時に損失を被る必要がありません。あくまでも会社のお金を託されただけなので、自分の懐が痛むことはないでしょう。ただし、プロップトレーディングはノルマがきつく、結果を出せなければ簡単にクビになってしまいます。対価を多く得られる分、成功しなかった時のダメージも大きいのがプロップトレーディングです。
トレーディングとディーリングとの違い
トレーディングと同じような言葉にディーリングがあります。トレーディングとディーリングではどんな違いがあるのかをご紹介します。
そもそもディーリングとは何か
ディーリングは自分たちのお金で売買を行っていく取引を指します。そのため、先ほどご紹介したカスタマートレーディングがトレーディングを意味し、プロップトレーディングがディーリングを意味すると言ってもいいでしょう。
そのため、ディーリングとは何かを説明する際には、プロップトレーディングと変わらないと考えれば大丈夫でしょう。企業によってはトレーディングとディーリングを同じような意味合いで捉えている企業もあります。
トレーディング収入はどれくらいか
外資系企業や証券会社はトレーディング収入をアテにしているケースがあります。おおよそどれくらいの収入になるのか、ご紹介します。
1四半期だけで数十億ドル
外資系企業ではトレーディング収入などを発表していますが、世界的な外資系企業では1四半期のトレーディング収入だけで数十億ドル、数千億円を稼いでいます。例えば、ゴールドマン・サックスを例にとると、トレーディング収入だけでおよそ40億ドル、総収入は122億ドルと1四半期だけでトレーディング収入が6000億円程度、総収入は2兆円に迫る動きを見せているのです。
日本ではこれだけの規模の利益を出せる証券会社は限られており、トップ10の10位の企業で顧客からの預かり資産が6兆円程度とゴールドマンサックスの年間収入にも満たない状況です。その中で野村證券は100兆円を超える資産を抱えており、世界に肩を並べていけるだけの資産を持っています。
ちなみに証券業界の営業収益で最も高いのはやはり野村証券で2兆円の営業利益がありました。ただ5位の楽天証券で1000億円の営業利益しかなかったことを考えると、どの証券会社も同じように稼げるわけではないことを意味します。
トレーディング部門では何をしているのか
ゴールドマン・サックスでは1四半期だけで数千億円のトレーディング収入がありますが、こうしたトレーディング収入を稼いでいるトレーディング部門ではどんなことを行っているのか、ご紹介します。
営業がもってきた注文を執行していく
カスタマートレーディングでは顧客に営業をかけ、顧客に購入を決断してもらうことが仕事になりますが、トレーディング部門では営業で獲得した注文を執行していくのが主な仕事となります。
いわばおつかいを頼まれ、頼まれたものを買っていくのがトレーディング部門の仕事ですが、予算よりも安い状態で購入できたら差額分をもらうのはどこの世界にもあり得ることではないでしょうか。トレーディング部門は注文を執行していく中で生じた利ザヤを稼いでいくことが重要です。
例えば、成行注文でこの株を買いたいと指令が来たら、安く仕入れれば仕入れるほどそれだけ利ザヤをゲットできます。これが1000株、1万株となればトレーディングをするだけでその分、利ザヤは増えるでしょう。
流れを読んで決断していく
トレーディングの腕の見せ所は、いかに下がったところで注文を執行できるかにかかっています。利ザヤが大きければ大きいほどそれだけ儲けが発生するので自分の利益にもなります。AIなどに任せてしまえば機械的に判断できるわけですが、人間であれば長年の勘などから流れを読み、決断することができます。
トレーディング部門は、扱う金融商品にも違いがある
トレーディング部門は、扱う金融商品にも違いがあり、扱う金額もかなり異なります。どのような商品を扱うのか、ご紹介します。
債券のトレーディング
国債などを中心にトレーディングを行っているケースでは、いかに安く仕入れて高く売るかがポイントです。債券の性質上、手堅く運用したい投資家が利用するため、自然とその額は大きくなります。100万円200万円を動かすようなトレーディングではなく、1000万円単位、億単位と大きくなるのが債券のトレーディングの傾向です。
億単位となれば少しの値段差が大きな利益はもちろんのこと、驚くような損失を生み出しかねません。100万円単位であればそこまでの差にはならないものの、億単位では微妙な差が致命的な差になる場合もあるのです。
為替のトレーディング
為替のトレーディングも大きなお金が動きやすいとされています。24時間いつでも細かく動き、時に大きく動くこともあるため、神経を常に尖らせていないと大きな損を招くことや、急激な為替安・為替高に対応できないこともあります。時に数百億円のお金を動かすこともあるため、その分、大変な仕事です。
こちらも差額で利益を生み出していくため、多くの人がやっているFXとほとんど変わりません。トレーディング取引で多くのお金を稼ぐ企業は、よりシビアに立ち向かっているのです。
トレーディングを仕事にするのが大変な理由
多くの年収が期待できることからトレーディングに憧れを持つ人も少なくありません。しかし、トレーディングだけで暮らしていくのは実に大変です。ましてやトレーディングを仕事にすることは想像を絶する厳しさがあります。
24時間対応しなければならない
日本だけを見れば、午前9時から午後3時くらいの株価の動きなどを見ていれば、その前後は自由な時間になると思いがちですが、実際は24時間、常に対応することが求められます。為替や債券など他の国ではオンタイムなので、その間も為替は動き続け、売買をしなければなりません。
しかも、他の国で出された指標や利上げ・利下げの判断などで平気で為替や債券、株価は乱高下します。「日本では営業時間外だからこの時間はお酒でも飲んで…」と気を抜いたら、売り時・買い時を逃しかねません。24時間いつでも仕事のモードになってしまうのがきついところです。
景気に左右され言い訳もできない
景気に左右されない職業は山ほどありますが、トレーディングほど景気に左右される職業もありません。景気が悪化すれば基本は値下がり傾向にあるため、底値でいかに購入し、上がったタイミングで売れるかという形になります。しかも、これまで保有していた株が大きなショックで一気に目減りすることもあるでしょう。
普通の感覚では、「あなたは何も悪くない」と言ってくれそうな感じがするかもしれません。しかし、証券会社、特に外資系企業はシビアです。リーマンショックなど世界恐慌のような局面では今まで大きく稼いできたトレーダーたちが真っ先にクビになってしまいました。常に結果を出し続けなければならないシビアな仕事です。
AIに取って代わる
最近はAIの自動売買によって安定した収益を出しているケースが目立ちます。国内FX会社では自動売買ツールを導入しており、AIにお金を預けておけば勝手に増やしてくれるわけなので、トレーディングの人が必要ありません。事実、大勢のトレーダーたちはAIの登場で職を追われていると言われています。
もちろん、まだまだ荒削りの部分が多いですが、AIであれば確実な運用を行い続けられるほか、24時間いつでも動けます。トレーディングの厳しさをAIは一切感じないのも、AIに取って代わるには十分な要素と言えるでしょう。
まとめ
今回はトレーディングについてご紹介してきました。華やかな仕事であり、稼ぐ人は多く稼げる素晴らしい仕事である一方、ストレスは相当なもので、タバコでストレスをごまかす人も多いのだとか。24時間休む暇もなく、そして結果を出せなければ早々にクビになるというのもシビアです。
これがデイトレードとなればより大変なものです。デイトレーダーを志した人の9割以上は長くて1年で挫折、わずか数%に残って2年目に行っても再び9割以上が挫折と、デイトレーダーで結果を出している人は少数精鋭、天才的な人たちです。それを踏まえ、投資を行う際にはリスクヘッジを上手く考慮して行っていくことが求められます。
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