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外貨預金はなぜおすすめしないといわれる?メリットや収益化のコツも解説

外貨預金はなぜおすすめしないといわれる?メリットや収益化のコツも解説

「外貨預金がおすすめしないといわれている理由を知りたい」

このような疑問にお答えします。

外貨預金は日本よりも金利が高い外貨で預金すれば稼げるイメージですが、どのような理由で推奨されていないのか気になりますよね。

本記事では、外貨預金がなぜおすすめしないといわれているのか解説します。

また、外貨預金のメリットや収益を出すコツも合わせて紹介しているため、外貨預金に興味のある方はぜひご覧ください。

目次

外貨預金とは

外貨預金とは、日本円をドルやユーロなどの外国の通貨に換えて預金する投資手法です。

外貨預金にはいつでも資金を引き出せる外貨普通預金と、預入期間が満期になるまで原則引き出せない外貨定期預金の2種類があります。

外貨預金の稼ぎ方は、外貨を日本円に戻す際の為替差益を狙うことです。

1$=100円から1$=105円のように、払戻時の為替レートが預入時よりも円安になっていると為替差益が、その逆であれば為替差損が発生します。

ここからは、外貨預金がおすすめしないといわれている理由を見ていきましょう。

外貨預金がおすすめしないといわれている理由5つ

外貨預金が おすすめされないといわれている理由は、以下の理由が考えられます。

  • 急な為替変動に対応しにくい
  • 元本割れが発生するリスクがある
  • 為替手数料がかかる
  • 預金保険制度(ペイオフ)の対象外
  • 円建ての預金よりも課税対象が増える

それぞれの理由を詳しく解説するため、外貨預金で稼ぎたいと考えている方は必見です。

急な為替変動に対応しにくい

為替相場は急に変動することもありますが、外貨預金では為替変動にいち早く対応できない点がネックです。

FXや仮想通貨、株式はリアルタイムで売買できるため、ポジションをすぐ決済すれば損失を最小限にできます。

一方、外貨預金の場合、外貨を日本円に払い戻す際には解約手続きに時間がかかってしまい、為替差損が発生し続け損切りのタイミングが遅くなってしまいます

元本割れが発生するリスクがある

外貨預金は日本円の普通預金や債券のように元本保証ではなく、為替差損によって元本割れが発生するリスクがある点も、おすすめしないといわれる所以です。

外貨預金における元本割れとは、預入金額が解約時の払戻額を下回っている状態を指します。

たとえば、1,000,000円を1$=100円の為替レートで10,000$の外貨に換金した場合を考えてみましょう。

円高が発生して1$=90円で払い戻すと900,000円にしかならず、100,000円損してしまいます。

そのため、日本よりも金利が高い外貨であっても、元本割れで為替差損が発生することがある点に留意してください。

為替手数料がかかる

外貨預金では以下の2つのタイミングで為替手数料が発生する点から、おすすめしないともいわれています。

  • TTS (預入時):為替レート+為替手数料
  • TTB (払戻時):為替レート+為替手数料

外貨預金の手数料の額は預入先によって異なりますが、25銭(0.25円)〜1円が相場であり、手数料は為替レートに含まれています。

外貨預金で為替差益が発生しても、利益のほとんどが手数料で相殺されると元も子もありません。

預金保険制度(ペイオフ)の対象外

外貨預金は預金保険制度(ペイオフ)の対象外である点も、おすすめしないといわれる理由の一つです。

預金保険制度とは、金融機関が破綻した場合に預金者の預金を一定額まで保護するための制度で、ペイオフとも呼ばれています。

種類 保護の範囲
預金保険制度の対象となる預金
  • 当座預金
  • 普通預金
  • 定期預金
  • 定期積金
  • 金銭信託
  • 当座預金・利息なしの普通預金の場合:全額
  • それ以外の場合:元本1,000万円+破綻日までの利息
預金保険制度の対象外の預金
  • 外貨預金
  • 譲渡性預金
なし

金融機関が破綻した場合、当座預金や普通預金、定期預金などは最低1,000万円は保護されますが、外貨預金は1円も保護されない点に注意が必要です。

円建ての預金よりも課税対象が増える

外貨預金にかかる税金は以下の2種類があり円建てで預金するよりも課税対象が多い点から、一部の投資家から敬遠されています。

  • 利子所得
  • 雑所得

外貨預金では外貨を保有している際には利息が発生しますが、20.315%(所得税15.315%+住民税5.0%)の税金が差し引かれるため、受け取れる利益は少なくなります。

また、為替差益は雑所得の対象であり、20万円を超えた場合は利益が出た年の翌年3月15日までに確定申告と納税を済ませなければなりません。

つまり、外貨預金には多くの税金がかかることから、節税したい方には向いていません。

外貨預金のメリット

外貨預金には以下のようなメリットがあり、金利差を利用して収益を出したい方初めて投資を行う方におすすめです。

円建て預金よりも金利が高い

円安で為替差益を得られることがある

投資初心者でも始めやすい

それぞれのメリットを詳しく解説するため、外貨預金に興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

円建て預金よりも金利が高い

外貨預金は日本円よりも金利が高い外貨に換えると、保有する期間分利息を受け取れるためお得です。

楽天銀行の円建てや外貨預金の金利を、以下の表にまとめました。

楽天銀行の預金の種類 金利(年)
円建て 税引前:0.10%

税引後:0.079%

米ドル 税引前:4.00%(7日もの)

税引後:3.18%

豪ドル 税引前:10.00%(7日もの)

税引後:7.96%

南アランド 税引前:40.00%(7日もの)

税引後:31.879%

日本円と外貨の金利には、40〜400倍もの大差があることが分かります。

また、南アランドの年利は40.00%(税引き前)と非常に高いことが魅力ですが、その分ボラティリティも激しい点に注意しましょう。

円安で為替差益を得られることがある

日本円の普通預金と比べて外貨預金の場合、円安が発生すると為替差益を受け取れる点もメリットです。

米ドルを1$=100円で預け入れて1$=110円で払い戻した場合、投資額が100万円であれば為替差益は10万円と高額になります。

ただし、外貨預金の為替差益には20.315%の税金が発生する点に注意が必要です。

為替差益が10万円であれば、税引後の金額は10万円×0.79685=79,685円と目減りしてしまいます。

投資初心者でも始めやすい

外貨預金は以下の2つの手順で簡単に始められるため、投資初心者の方に向いています。

  1. 日本円よりも金利が高い外貨に換えて預金する
  2. 為替変動で円安が生じたら、払い戻して為替差益を得る

また、為替レートの確認や為替変動の根拠となる情報の収集なども難しくなく特別なスキルも必要ありません

外貨預金に向いていない方の特徴

以下のような特徴を満たす方は、外貨預金は向いていません。

  • 短期的にお金を稼ぎたい方
  • 積極的な投資をしたい方
  • 今後円高が進むと考えている方
  • 費用を節約したい方

それぞれの特徴を押さえ、自身に当てはまっていないか確認してみましょう。

短期的にお金を稼ぎたい方

外貨預金は中長期的な運用で大きな為替差益と高利息を得るのが基本であり、短期間で収益を出したい方には適していない場合があります。

そもそも、外貨預金の短期投資では中長期投資よりも受け取れる利息が少ないのがデメリットです。

また、為替相場を四六時中チェックする必要があり、短期的な為替変動で精神的に不安になりやすかったり投機的な取引をしたりすることもあるため、危険です。

積極的な投資をしたい方

外貨預金では、外貨保有後は定期的に為替レートを確認し、為替差益が発生したタイミングで払い戻すのみであるため、受身的な投資手法です。

そのため、積極的な投資を行いたい方には物足りず、FXや仮想通貨などの別の投資が向いている場合もあります。

今後円高が進むと考えている方

日本は低金利が続いていますが、将来円高が進行するだろうと予測している方も、外貨預金はやめた方が良いでしょう。

日本円より外貨の金利が高くても、円高によって為替差損が発生すれば元も子もありません

費用を節約したい方

外貨預金の場合は為替手数料と税金が発生するため、費用削減にこだわる方にも向いていません。

また、外貨預金は預入時と払戻時に為替手数料を二重に支払い、NISAの非課税保有限度額も利用できないため、費用を節約するには難しいでしょう。

外貨預金に向いている方の特徴

以下の条件を満たしている方は、外貨預金に向いています。

  • 中長期的投資ができる方
  • 分散投資をしたい方
  • 今後円安が進むと考えている方
  • 海外で頻繁に外貨を使用する方

それぞれの特徴を解説するため、自身に当てはまっていないか確かめてみましょう。

中長期的投資ができる方

中長期的に外貨を保有できる方は、外貨預金に向いています。

中長期的な資産運用であれば高金利の恩恵を受けやすく、短期的な為替変動で一喜一憂して精神的に不安定になることもありません

分散投資をしたい方

日本よりも金利の高い複数の外貨に分散投資したい方も、外貨預金はおすすめです。

外貨預金で分散投資を行えば、利息よりも為替差損の方が大きいといったリスクを軽減できます。

今後円安が進むと考えている方

日本は10年以上も低金利のままで、今後の円安が維持されると予想している方も、外貨預金を始めた方が良いでしょう。

日本政府は企業に融資がしやすい、国民がローンを組んで自動車や家を購入しやすいなどの理由から、金利を引き下げています。

実際、2013年4月から日銀は物価上昇率2%を目指す「量的・質的金融緩和」を導入し、2024年1月の金融政策決定会合では、金融緩和政策の維持が決定しました。

現時点での経済・物価見通しを前提とすると、先行きマイナス

金利の解除等を実施したとしても、緩和的な金融環境は維持さ

れる可能性が高い。

参照:https://www.boj.or.jp/mopo/mpmsche_minu/opinion_2024/opi240123.pdf

日本の金融緩和政策の状態に鑑みて今後も円安が続き、円高は起きにくいと考えている方に外貨預金はうってつけです。

海外で頻繁に外貨を使用する方

外貨を海外でよく使用する方も、外貨預金が資産効率の良い選択肢です。

払い戻す際に外貨を海外の外貨預金口座から引き出すと為替手数料はかからず現地で外貨をそのまま利用できます。

外貨預金で収益を出すコツ

外貨預金で収益化するには、以下のコツを押さえることが重要です。

  • 分散投資を行う
  • ドルコスト平均法を活用する
  • 定期的に情報収集を行う
  • 余剰資金を使う

どれも投資を行ううえで必要不可欠なため、知っておいて損はありません。

分散投資を行う

外貨預金でリスクを最小限に抑えるには、複数の外貨を組み合わせて運用する分散投資が適しています。

1種類の通貨のみを保有すると為替変動で資金を大きく失うリスクが高く、あまりおすすめしません。

一方、分散投資を行った場合、すべての通貨の為替レートが同時に下がるようなことはないため、リスクヘッジに効果的です。

また、金融機関が破綻した場合を備えて、資金の預入先も信頼性の高い複数の金融機関に分散するのも良いでしょう。

ドルコスト平均法を活用する

外貨預金を行う際は、預入のタイミングを複数回に分けるドルコスト平均法を取り入れることもおすすめです。

ドルコスト平均法とは、外貨の購入額ではなく投資額を固定し、投資額と為替相場に応じて外貨の購入額を決める投資手法です。

投資額を毎月10,000円に設定して、3ヶ月間特定の外貨を購入した場合、購入外貨額と投資額を以下の表にまとめました。

1ヶ月目 2ヶ月目 3ヶ月目
為替相場 100円 91円 111円 平均単価101円
購入外貨額 $100 $110 $90 合計$300
投資額 10,000円 10,000円 10,000円 合計30,000円

為替相場が100円から91円へ下がったタイミングで外貨を多く購入し、91円から111円へ上がると購入量を減らすことで、投資額と購入外貨額を一定に保っています。

つまり、ドルコスト平均法は分散投資ができるのみでなく、為替変動に応じて外貨の購入額をコントロールできるため、一石二鳥です。

定期的に情報収集を行う

基本的に外的要因の影響を受けることで為替変動が発生するため、外貨預金で収益を出すには以下のような情報を定期的に確認する必要があります。

  • 物価変動
  • 貿易収支
  • 経済的要因
  • 経済指標
  • 各国の紛争
  • 各国の金融政策

情報収集を怠ると、預金や払戻のタイミングを為替レートの値のみで判断するなど、無根拠な取引を行う可能性があるため危険です。

経済誌を購入したり経済ニュースをチェックしたりすることで、為替変動にどのような影響を及ぼすか考えましょう。

余剰資金を使う

日本円を外貨に換金する際は、必ず余剰資金を使い、決して生活防衛資金や借金を使うのはおすすめしません。

為替相場の急変動で大損すると、生活レベルが著しく下がるリスクがあるためです。

なお、生活防衛資金は生活費の3〜4ヶ月分に相当し、それを超えると余剰資金になります。

本来、投資は余裕がある状態で行うものであるため、必要な資金は手元に残しておきましょう。

預金するのにおすすめしない外貨

外貨預金は一概におすすめしないとはいいきれませんが、以下の特徴を持つ外貨は、預け入れない方が良いでしょう。

  • 金利が低い外貨
  • 為替手数料が高い外貨

それぞれの外貨の特徴を解説するため、外貨預金を始める際の参考にしてみてください。

金利が低い外貨

日本円よりも金利が低い外貨は収益性が低いため、避けた方が無難です。

一例として、ソニー銀行の円普通預金と外貨普通預金の年利を、以下の表にまとめました。

普通預金の通貨の種類 年利(税引前)
0.150%
米ドル 0.200%
ユーロ 0.100%
英ポンド 0.350%
豪ドル 0.300%
NZドル 0.200%
カナダドル 0.100%
スイスフラン 0.010%
香港ドル 0.100%
ブラジルレアル 0.100%
人民元CNH 0.010%
南アランド 1.300%
SWEクローナ 0.010%

参照:https://moneykit.net/visitor/rate/fd.html

たとえば、同じ100万円を日本円とスイスフランで1年間預金した場合を考えてみましょう。

スイスフランを保有して1年後に受け取れる利息は100円で、日本円よりも1,400円少ないです。

そのため、円建てよりも受け取れる利息が少ない外貨は、保有しない方が賢明です。

為替手数料が高い外貨

為替手数料が高い外貨も、利益が少なくなる点から購入しないことをおすすめします。

以下の条件を設定し、為替手数料のデメリットを解説します。

  • 預入時の為替レート:1$=100円
  • 払戻時の為替レート:1$=101円
  • 為替手数料:1通貨あたり1円
  • 合計投資額:10,000円

1$=101円で払い戻すと10,100円になり、100円の為替差益が発生します。

しかし、本ケースでは100通貨購入したため為替手数料は合計100円かかり、為替差益から手数料を差し引くと利益は残りません。

つまり、外貨預金では為替差益が手数料と相殺されることで収支がプラマイゼロになる場合もあるため、手数料が高すぎる外貨の購入はあまりおすすめしません。

資産運用のサービスならLENDEX

収益性が高く、かつ費用を節約できる資産運用のサービスを探しているなら、融資型クラウドファンディングのサービスであるLENDEXがおすすめです。

LENDEXの平均利回りは7.09%と業界高水準で、口座開設や維持、出金する際に手数料は一切かかりません。

また、専門知識のあるスタッフによる厳しい審査に通過した案件のみを取り扱っているため元本割れは一度もなく、信頼性や安全性の高さも伺えます。

なお、最低2万円と少額から投資を始められる点や4営業日以内と早いタイミングで元本と利息が迅速に返還される点も特徴です。

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外貨預金がおすすめしないことに関するよくある質問や疑問

外貨預金がおすすめしないことに関しての質問や疑問を、Q&A形式でお答えします。

外貨預金を始めようと考えている方は、ぜひご覧ください。

外貨預金の問題点は?

外貨預金には、以下の問題点があります。

  • 為替手数料がかかる
  • 為替差益と利息に税金がかかる
  • 預金保険制度の対象外

NISAの非課税保有限度額などを利用して節税できたり、預金保険制度で元本が保護されたりすれば、外貨預金がおすすめしないといわれることも少なくなるでしょう。

銀行が潰れたら外貨預金はどうなりますか?

外貨の預入先である銀行が潰れた場合、外貨預金に対する投資額は戻ってこない可能性が高いため、要注意です。

外貨預金は預金保険制度の対象外で、銀行などの金融機関が破綻しても預金額は補償されません。

外貨預金は円安になると儲かりますか?

外貨預金では、円安の場合は為替差益が発生し、利益が出やすくなります。

ただし、為替差益と為替手数料を相殺した場合、利益がほとんど残らない可能性もあるため、できるだけ為替手数料が低い金融機関で外貨預金を行うのをおすすめします。

外貨預金に向いている方は?

以下の特徴を満たす方は、外貨預金に向いています。

  • 中長期的投資ができる方
  • 分散投資をしたい方
  • 今後円安が進むと考えている方
  • 海外で頻繁に外貨を使用する方

短期的に外貨を日本円に払い戻さずに中長期的に保有できる方は高金利の恩恵を受けられます。

また、複数の外貨に分散投資ができる方は、為替相場が急激に変動しても資金を大幅に失うリスクを回避できます。

外貨預金で投資を行う際は為替変動や手数料などに注意(まとめ)

本記事では、外貨預金がおすすめしないといわれる理由を解説しました。

為替相場が急変動してもすぐに外貨を払い戻せず損失が膨らんでしまう点や、預入時と払戻時に為替手数料が発生する点などから、外貨預金はおすすめしないといわれています。

そのため、外貨預金で収益を出すには分散投資を行ってリスクを軽減したり、経済誌やニュースを見て情報収集して根拠のある取引を行ったりすることが重要です。

この記事を読んで外貨預金に関心を持った方は、できるだけ為替手数料が低い金融機関で外貨を保有してみましょう。

なお、収益性の高い投資を行いたい方や手数料を削減したい方には、融資型クラウドファンディングサービスのLENDEXがおすすめです。

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