LENDEX業務部、ブログ担当の石野と申します。
このブログではLENDEXのこと、投資や金融に関する基本的な知識や話題のトピックなどを、皆様にお伝えしていきます。
ソーシャルレンディングは会社の事業資金の調達手段として、利用されています。
一方ソーシャルレンディングだけではなく、他にも会社の事業資金の調達手段は色入とあります。その一つがファクタリングです。
ファクタリングを利用すると、売掛債権(売掛金)を期日前に現金化できるため、資金繰りが改善されます。信用情報に影響がなく、即日現金化も可能です。
今回は、ファクタリングの種類や仕組み、メリット、注意点などについて解説します。
ファクタリングとは
ファクタリングとは、売掛債権(売掛金)をファクタリング業者に買い取ってもらい、資金調達をする方法です。ファクタリング業者からは、売掛債権の金額から手数料を引いた現金を受け取れます。
ファクタリングを利用すると、売掛債権の期日前に現金を受け取れるため、資金繰りの改善が見込めます。最短即日など資金調達までの期間が短く、金融機関からの借り入れとは異なり信用情報に影響がありません。
「資金繰りに困っていて現金が必要」「早急に売掛金を回収したい」といった経営者に選ばれています。
ファクタリングの種類と仕組み
ファクタリングは「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」の大きく2つに分けられます。それぞれで特徴や取引の流れが異なるため、事前に把握しておくことが大切です。
ここでは、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの特徴と仕組みについて見ていきましょう。
2社間ファクタリング
2社間ファクタリングは、利用者とファクタリング業者の2社間で契約を行い、やり取りをします。ファクタリング業者と取引先(売掛先)が直接やり取りをすることはありません。
2社間ファクタリングの取引の流れは、以下のとおりです。
1.取引先との間に売掛金の発生
2.利用者がファクタリング業者に売掛債権を売却
3.ファクタリング業者から利用者に現金が支払われる
4.取引先から利用者に売掛金が支払われる
5.回収した売掛金をファクタリング業者に支払う
2社間ファクタリングは、ファクタリング業者とのやり取りだけでよいため、スピーディーに手続きを進められて、取引先に売掛債権を売却したことを知られずに済みます。ただし、3社間ファクタリングより手数料が高い傾向にあります。
3社間ファクタリング
3社間ファクタリングは、利用者とファクタリング業者に加え、取引先(売掛先)の3社間で契約を行い、ファクタリングの取引をします。
3社間ファクタリングの取引の流れは、以下のとおりです。
1.取引先との間に売掛金の発生
2.利用者は取引先からファクタリングを利用する承諾を得る
3.利用者がファクタリング業者に売掛債権を売却
4.ファクタリング業者から利用者に現金が支払われる
5.取引先から利用者に売掛金が支払われる
6.取引先がファクタリング業者に売掛金を支払う
3社間ファクタリングでは、売掛債権を売却する前に、取引先にファクタリング利用の承諾を得ます。そして、取引先が直接ファクタリング業者に売掛金を支払うのが、2社間ファクタリングとの大きな違いです。
3社間ファクタリングは、2社間ファクタリングより手数料が低い傾向にあります。ただし、ファクタリングの利用が取引先に知られる上、現金を受け取るまでの時間が2社間ファクタリングよりかかる可能性があります。
ファクタリングのメリット
ファクタリングのメリットは、以下のとおりです。
・売掛債権を最短即日で現金化できる
・信用情報に影響しない
ファクタリングを利用すれば、売掛債権を売却でき、最短即日で資金を調達できます。売掛債権を売却するので、取引先の倒産リスクも回避できます。また、ファクタリングは融資ではないため、信用情報に影響しません。赤字の場合でも、ファクタリングの利用が可能です。
ファクタリングの注意点
ファクタリングの注意点は、以下のとおりです。
・手数料が発生する
・審査対象は取引先
ファクタリングで受け取れる金額は「売掛債権-手数料」です。手数料の相場は、2社間ファクタリングが10〜30%程度、3社間ファクタリングが1〜10%程度となります。
また、ファクタリングを利用する際には審査がありますが、審査対象は取引先(売掛先)です。取引先の財務情報や信用情報などをもとに審査が行われます。
まとめ
ファクタリングを利用すると、売掛債権を売却でき現金化ができます。最短即日で現金を受け取れて信用情報に影響がないなど、利用しやすい資金調達方法といえます。
最近ではファクタリングを営む事業者への、資金融資の用途でソーシャルレンディングが利用されることもあります。
ソーシャルレンディングの利用目的は拡大しており、会社にとって一般的な資金調達手段になりつつあります。
ソーシャルレンディングの広がりにどうぞご注目ください。