- 1,000万円を長期的に運用して増やしたい
1,000万円をただ貯金するのみでは不安で、子どもの進学費用や老後資金などに備えてこのように考える方も多いでしょう。
本記事では、1,000万円を運用するのにおすすめの投資を10個厳選してご紹介します。
運用時のポイントや注意点もあわせて解説しているため、投資に興味がある方はぜひご覧ください。
1,000万円を運用するには投資がおすすめな理由
1,000万円を運用するには投資がおすすめであり、その理由は以下の通りです。
- 利息や配当金で資産を増やせる可能性がある
- インフレ対策になる
- 老後資金や年金に備えられる
- 投資や金融の知識が得られる
- FIREの資金源にもなる
それぞれの理由を解説します。
利息や配当金で資産を増やせる可能性がある
1,000万円を投資に回せば定期的に利息や配当金がもらえるため、資金を長期的に増やせます。
ただし、利息や配当金は約20%の所得税が差し引かれることや、投資には元本割れのリスクがあることに注意しましょう。
参照:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1330.htm
インフレ対策になる
1,000万を投資で運用することで、インフレの対策にもなります。
インフレとは物価が上昇することで、たとえば、1個100円のおにぎりが200円に値上げするなどの状態です。
インフレが進めば商品1個を購入するのにより多くの現金が必要になるため、現金の価値が相対的に低くなります。
その反面、株などの金融商品の価値は上がりやすくなるため、現金を金融商品に投資することでインフレの影響を受ける心配がありません。
老後資金や年金に備えられる
投資による1,000万円の運用収益で、老後資金や年金の備えにもなります。
「人生100年時代」「超高齢化社会」と言われているように、日本では平均寿命が高くなっており、長生きするにつれより多くの老後資金が必要です。
また日本は少子化で、高齢者を支える若者の負担が増大しており、将来もらえる年金も減少傾向にあります。
投資による資産形成を確立すれば、定年後の生活資金をカバーできます。
金融知識を得られる
ご自身の資産を実際に手を動かしながら投資することで、金融知識が得られます。
FP(ファイナンシャルプランナー)などの資格を漫然と取得するよりも、投資などのアウトプットで成功・失敗経験を積み重ねれば、お金に関する知識が自然に身につきます。
FIREの資金源にもなる
1,000万円の大金は長期分散投資で地道に運用するのがおすすめですが、リスクをとって大幅に収益を上げられれば、10年後などにFIREを目指せるくらいの資金源にもできます。
FIREは経済的に自立し、仕事を早期に退職することであり、近年注目が高まっている人生設計の一つです。
FIREを目指すには年間生活費の25倍が必要と言われており、年間生活費が240万円(毎月20万円)の場合は6,000万円も貯めなければいけないため、難易度が高いでしょう。
しかし、利回りの高い金融商品に投資したりレバレッジなどのハイリスクの手法で1,000万円を運用できたりすれば、FIREを達成できるほどの種銭にはなります。
仮にFIREできなくても、資産運用と労働で生活費を稼ぐサイドFIREを達成できる可能性もあります。
1,000万円の資産運用シミュレーション【利回り別】
1,000万円を投資で資産運用した場合、年間でいくら増えるかを利回り別でシミュレーションし、以下の表にまとめました。
利回り / 運用期間 | 10年後 | 20年後 | 30年後 |
1% | 約1,105万円 | 約1,220万円 | 約1,348万円 |
3% | 約1,344万円 | 約1,806万円 | 約2,427万円 |
5% | 約1,629万円 | 約2,653万円 | 約4,322万円 |
10% | 約2,594万円 | 約6,727万円 | 約17,449万円 |
参照:https://keisan.casio.jp/exec/system/14288998856258
銀行預金の場合、金利は0.001〜0.25%と低く、1,000万円を10年預けても1,000〜2500円程度にしか増えません。
一方、1,000万円を投資で10年以上運用すれば、100万円単位で利益が増えていきます。
しかし、金利は変動したり元本割れで損したりする可能性もあり、上記の表のように上り調子で資産を増やせられるわけではありません。
1,000万円を効率よく運用するには、専門的な知識を身につける、資金の増減を定期的に確認するなどのアクションが必要です。
1,000万円を運用するのにおすすめの投資10選
1,000万円を運用するのにおすすめの投資は、以下の通りです。
- 株式投資
- 債券
- 投資信託
- 不動産投資
- FX
- 外貨預金
- 仮想通貨
- コモディティ投資
- ロボアドバイザー
- 融資型クラウドファンディング
それぞれの投資の特徴・メリット・デメリットなどを解説します。
株式投資
株式投資とは、企業が発行する株式を購入して、配当金や値上がり時の売却益で儲ける投資です。
株価が値上がりすれば売却益が狙える点や、株主優待で商品やサービスをお得に利用できる点などがメリットです。
1,000万円を長期的に運用するには、株の専門知識や個別銘柄の情報収集を行い、また銘柄を分散させてリスクを最小限にしましょう。
債券
国や企業が資金を集めるために発行する有価証券を、債券といいます。
国が発行する国債や企業が発行する社債など、債券には複数の種類があります。
国債には元本割れのリスクがほとんどなく利息を受け取ることができますが、利回りが高くないのと流動性が低い点がデメリットとして挙げられます。
社債は国債と比べて金利が高いのが魅力的ですが、企業が倒産すると元本が満額返ってこないといった懸念点があります。
投資信託
投資信託は、投資自体をファンドマネージャーと呼ばれる専門家に任せ、投資額に応じて分配を受け取る投資です。
株式投資信託・不動産投資信託(REIT)・上場投資信託(ETF)など種類が豊富です。
取引金額は最低100円からとハードルが低く、専門的な知識がなくても資産運用ができるため、投資初心者や未経験者の方に適しています。
手数料がかかることが難点ですが、初心者でも利益を狙いやすいことが特徴です。
不動産投資
不動産物件を購入し、賃貸収入や不動産の売却益を得るのが不動産投資です。
定期的に家賃・更新料がもらえるため不労所得になりやすいのが大きなメリットです。
しかし、空室・家賃滞納などのトラブルや災害・事故の影響で物件の価値が下落することで、収入が目減りする可能性もあるでしょう。
また、売却しようと思ってもすぐに売却できるとは限らず、株や投資信託と比較すると時間的リスクが大きいという課題もあります。
FX
FXとは、証拠金を差し入れて米ドル・日本円のような2つの通貨を売買し、為替レートの変動を利用して売却差益を得る投資です。
投資額の最大25倍の取引ができるレバレッジを利用して、ハイリスクハイリターンの取引ができるのが特徴的です。
しかし、レバレッジを多用すると為替相場の急激な変動で大損する危険性があり、証拠金が不足したら追加で資金を充填しなければなりません。
そのため、最初は100〜1,000円の少額から始め、レバレッジは1〜5倍程度に留めておくのをおすすめします。
外貨預金
日本円を外貨に換えて預金し、為替変動による差額で儲けるのが外貨預金です。
外国の高い金利で短期的に儲けられ、米ドル・豪ドル・ユーロなどの複数の外貨に分散投資してリスクを軽減できるのが利点です。
しかし、世界情勢や円安・円高などで相場が左右されやすいため、チャートで動向をチェックする必要があります。
仮想通貨
架空の通貨をインターネットで売買するのが仮想通貨であり、暗号をやり取りするため暗号資産とも呼ばれています。
利用者が増え決済サービスも普及していることから、仮想通貨は近年注目を集めています。
価格が急騰・暴落しやすいため、短期間で大きな利益を狙いやすい一方、その分暴落のリスクもあり投資初心者にはあまりおすすめできません。
コモディティ投資
商品先物市場で取引されている原油・ガソリンなどのエネルギーや、大豆・とうもろこしなどの穀物に投資するのが、コモディティ(商品)投資です。
商品が多く分散投資によるリスク軽減効果が高いことや、インフレに連動して価値が上がりやすいことがメリットです。
しかし、コモディティは海外市場で取引されるため為替変動リスクがある点や、コモディティは実物資産で保有しても利益は出ないといったデメリットもあります。
ロボアドバイザー
ロボットやAIを用いて投資や資産配分などのアドバイスをしてくれるサービスが、ロボアドバイザーです。
助言のみをしてくれるアドバイス型と金融商品の購入や運用までしてくれる投資一任型の2種類があります。
投資の基礎知識がなくても資産運用ができるのが特徴的ですが、ロボアドバイザーは長期的な分散投資を前提とするもので、短期的な投資には向いていません。
また、投資の大半を機械に任せるため、金融知識が身につきづらいのも難点です。
融資型クラウドファンディング
融資型クラウドファンディングは、お金を貸したい投資家とお金を借りたい事業者をマッチングする仕組みです。
元本の価格変動が少ないため、長期的にコツコツ資産を運用するのに最適なサービスです。
しかし、出資先の企業やクラウドファンディングの運営会社が倒産したら、分配金がもらえず最悪出資金が戻ってこない危険性もあります。
そのため、企業やサービスは慎重に見極める必要があります。
1,000万円を運用するのに銀行預金はおすすめしない
1,000万円を運用するのにおすすめしない方法は、銀行預金です。
銀行の金利は0.001〜0.25%と非常に低いため、1,000万円を長期で運用するには向いていません。
また、近年では世界で銀行破綻が起きていたり、「銀行に預けているから安心」というわけでもないかもしれません。
1,000万円を運用するのに活用したい制度2選
1,000万円を運用するには、NISAとiDeCoの2種類の制度を活用するのがおすすめです。
それぞれの制度を解説します。
NISA
NISAは2014年1月に始まった少額投資非課税制度であり、投資で得た配当金や分配金などが無期限で非課税になります。
投資で本来かかる20.315%の所得税と住民税を節約できます。
また、2024年1月の新制度では成長投資枠では240万までが、つみたて投資枠では120万までが非課税になりました。
しかし、NISA口座を一人1口座しか開設できない、18歳未満は取引できないなどの制限があります。
iDeCo
iDeCoは私的年金制度の一つであり、掛け金や運用方法をご自身で決めて、運用収益を将来年金で受け取れます。
運用収益は非課税になり、掛け金全額を所得から差し引けるため、節税したい方におすすめです。
しかし、60歳までは掛け金を引き出せない点や、60歳から年金を受け取るには10年以上加入する必要がある点などに注意が必要です。
また、職業などによって掛金に上限額があることも留意しましょう。
たとえば、自営業者・個人事業主の場合は月額68,000円で(年額816,000円)、専業主婦(夫)の場合は月額23,000円(年額276,000円)が掛け金の上限です。
1,000万円を運用する手順
1,000万円の運用は、以下の手順でできます。
- 現状の資産を把握し、将来必要な生活資金を試算する
- 金融商品を選定する
- 契約内容を確認して投資をする
- 資産状況やポートフォリオを定期的に見直す
それぞれの手順を解説します。
現状の資産を把握し、将来必要な生活資金を試算する
まず、預貯金・不動産・有価証券などのすべての資産の合計金額を計算します。
それから、合計金額に基づき、将来生活資金がいくら必要かを試算します。
ご自身で計算するのが難しい場合、FP(ファイナンシャル・プランナー)や投資顧問などのプロに相談するのも選択肢のひとつです。
金融商品を選定する
投資信託・株式投資などの様々な金融商品の中から、自身の経済状況やライフスタイルなどに応じて複数の商品を選択します。
契約内容を確認して投資をする
金融商品を選んだら、利率や利回り、運用方法やメリット・デメリットなどの契約内容を確認して投資しましょう。
契約内容を確認しないと、収益性の低いぼったくり商品を購入したり、ハイリスクの投資に手を出して大損したりする可能性があるため、ご注意ください。
資産状況やポートフォリオを定期的に見直す
投資時には、資産の増減や金融商品の組み合わせであるポートフォリオを定期的にチェックしてください。
資産状況に変化が見られない場合は、投資額額を増やす、ポートフォリオを変更するなどの対策をとりましょう。
1,000万円を上手に運用するポイント
1,000万円を上手に運用するためには、以下のポイントを重視する必要があります。
- 余剰資金を使う
- 長期・積立・分散で運用する
- ハイリターンを狙わない
それぞれのポイントを解説します。
余剰資金を使う
1,000万円を余剰資金と生活防衛資金の2種類に分け、余剰資金を投資に回しましょう。
生活防衛資金として3ヶ月〜1年分の生活費を貯金しておき、この資金には一切手をつけないようにしましょう。
相場の急激な変動などで損失が大きくなり、生活費をすぐに溶かしてしまうこともあるからです。
余剰資金が少ない場合、まずは固定費を減らしたりして生活コストを下げることを意識しましょう。
長期・積立・分散で運用する
1,000万円を効果的に増やすには長期・積立・分散の投資の3原則を守ってください。
長期的に積み立てることで時間が経つにつれて投資額が加速的に増加するうえ、高値掴みのリスクを抑えることができます。
また、異なる値動きをする金融商品を購入して分散投資することで、株価暴落などの投資のリスクを減らしながら利回りを狙うことができます。
ハイリターンを狙わない
たとえば、FXのレバレッジなどで投資額額を急に増やしたりして、ハイリターンを狙ってもいけません。
投資額に対して最大25倍の取引ができるレバレッジはギャンブルに近く、為替の急激な変動によって大損しやすいといったデメリットもあります。
1,000万円を上手に運用するどころか借金を負うリスクもあるため、ローリスクローリターンで資産を堅実に増やしましょう。
1,000万円の運用で失敗しないための注意点
1,000万円の運用で失敗しないための注意点は、以下の通りです。
- 資金の増減で一喜一憂しない
- 元本割れなどで損する可能性がある
- 運用中に換金できない場合がある
それぞれの注意点を解説します。
資金の増減で一喜一憂しない
資金が増減するごとに一喜一憂するのは好ましくありません。
たとえば、資金が少し増えただけで投資額を上げて結果大損したり、資金が少し減っただけで不安になり投資自体を断念したりすることがあります。
長期目線に立って目先の増減に振り回されないようにしましょう。
1,000万円の運用を成功させるには、冷静な判断能力が必要不可欠です。
元本割れなどで損する可能性がある
どの投資でも元本割れで損をするリスクがあります。
元本割れとは、投資結果が元本の1,000万円を下回ってしまう状態です。
元本割れのリスクを可能な限り減らすには、長期分散投資をする必要があります。
運用中に換金できない場合がある
すべての金融商品が運用中にすぐ換金できるとは限りません。
たとえば、国債を購入したら最低1年間は換金できず、中途解約すると2回分の利子が差し引かれます。
お金が入り用になって途中で現金化したい時は、手数料を支払うことで対応してもらえる可能性があります。
1,000万円を一定期間預ける場合、規約や契約書を十分確認しましょう。
1000万円を運用するなら融資型クラウドファンディングがおすすめ
金融商品が多すぎてどれを選べばいいか分からなくてお困りの方には、融資型クラウドファンディングがおすすめです。
そして、融資型クラウドファンディングで1,000万円を効率よく運用するなら、LENDEXにお任せください。
LENDEXは、2017年7月から運営している融資型クラウドファンディングであり、以下のメリットがあります。
- 平均利回りが6〜10%と高水準
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また、「案件数1,000件越え」「応募金額380億円以上」「過去3年間貸し倒れ件数なし」といった確固たる実績もあり、比較的安全性の高いサービスです。
高い利回りで大きな収益を上げたい方や手数料を節約したい方、少額から投資したい方などにおすすめです。
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1,000万円の運用に関するよくある質問や疑問
1,000万円の運用に関するよくある質問や疑問を、Q&A形式でお答えします。
1,000万円の運用の懸念点を解消したい方は、ぜひご参照ください。
1,000万円を10年間運用するといくらになりますか?
1,000万円を10年間運用していくら増えるかを、利回り別に表でまとめました。
利回り / 運用期間 | 10年 |
1% | 約1,105万円 |
3% | 約1,344万円 |
5% | 約1,629万円 |
10% | 約2,594万円 |
参照:https://keisan.casio.jp/exec/system/14288998856258
1,000万円を利回りなどで効率的に運用していけば、老後資金の蓄えになる、FIREを達成できるといったメリットがあります。
1,000万あったら何に投資しますか?
1,000万円を運用するのにおすすめの投資は、以下の通りです。
- 株式投資
- 債券
- 投資信託
- 不動産投資
- FX
- 外貨預金
- 仮想通貨
- コモディティ投資
- ロボアドバイザー
- 融資型クラウドファンディング
たとえば、大きな収益を得たい方はFXや仮想通貨などがおすすめです。
投資自体を他者に任せたい方は投資信託やロボアドバイザーなどが適しています。
1,000万円で何年生活できますか?
仮に年間生活費を240万(月20万)とした場合、1,000万円あれば約4年間生活できます。
しかし、物価変動や景気によって何年生活できるかは異なるため、投資で1,000万円の資産を地道に増やすことをおすすめします。
まとめ:1,000万円を投資で運用して堅実に資産を増やそう!
1,000万円を運用するのにおすすめの投資や運用するポイント、注意点などを解説しました。
1,000万円を運用するのにおすすめの投資は、以下の通りです。
- 株式投資
- 債券
- 投資信託
- 不動産投資
- FX
- 外貨預金
- 仮想通貨
- コモディティ投資
- ロボアドバイザー
- 融資型クラウドファンディング
1,000万円を上手に運用するには、余剰資金を使い生活資金には手をつけないことや、ハイリターンを狙わずに長期的にコツコツ資産を積み立てることが肝心です。
また、元本割れのリスクがあることや、金融投資によっては運用中に換金できない場合があることに注意しましょう。
本記事が、1,000万円を投資で運用して堅実に資産を増やしたい方の一助になりましたら幸いです。
安全性の高い資産運用を検討している方は、LENDEXなどの融資型クラウドファンディングサービスを活用してみてはいかがでしょうか。
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