LENDEX業務部の石野です。
ソーシャルレンディングに興味がある方の中にも、新しい投資先を探しているという方も多いのではないでしょうか。
最近注目を浴びている投資先の一つに、エネルギー関連のファンドに投資できるインフラファンドがあります。
インフラファンドは不況に強く利回りが比較的高い傾向にあることから、投資家の関心を集めています。
しかし「インフラファンドって何?」「どんなメリットがあるの?」など疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、インフラファンドの内容やメリット・デメリットについて解説します。
インフラファンドとは
インフラファンドとは、投資家から集めた資金を太陽光発電施設などの再生可能エネルギー発電施設や空港、湾岸施設などのインフラ施設に投資をして運用する投資信託(ファンド)のことです。
運用して得られる賃貸料などをもとに、投資家に分配金を支払います。インフラファンドの基本的な仕組みは、J-REIT(不動産投資信託)と似ています。インフラ事業は景気変動の影響を受けにくいため、長期的な投資先として投資家の関心を集めています。
インフラファンドのメリット
インフラファンドのメリットを知ることで、他の投資商品と比較がしやすくなります。ここでは、インフラファンドのメリットについて見ていきましょう。
利回りが高い
インフラファンドは、J-REIT同様、利益の90%超を投資家に分配すると実質的に法人税が免除となるので利回りが高い傾向にあります。分配金は年1〜2回となり、安定的な収益を得ることが可能です。
日本取引所グループによると、2022年11月の東証プライム市場上場企業の株式平均利回り(加重平均利回り)は2.33%ですが、インフラファンドの利回りは4〜7%程度であることが多いです。
値上がり益が期待できる
インフラファンドは株式市場に上場しており、日々株価は変動しています。株価が下がるタイミングもありますが、購入タイミングによっては値上がり益も期待できます。売買タイミングによっては、分配金と値上がり益の両方を得ることが可能です。
少額での投資が可能
インフラファンドは少額での投資が可能です。1口から購入でき、10万円以内の資金で投資できる商品もあります。
有名企業の株だと数十万円の資金が必要なことも多いですが、インフラファンドであれば数万円程度の資金でも投資を始められます。10〜20万円の資金があれば、分散投資をしてリスク軽減を図ることもできます。
不況に強い
インフラファンドは景気変動の影響を受けにくいといわれています。また、投資対象である再生可能エネルギー発電施設は、最低20年間の固定価格買取制度(FIT)があります。不況に強く長期にわたり収益が期待できる金融商品です。
気候変動問題解決への取り組みに貢献できる
インフラファンドは、再生可能エネルギー発電施設などへ投資を行うため、投資を通じて気候変動問題解決への取り組みに貢献できます。投資をすることは、再生可能エネルギーの普及につながります。
インフラファンドのデメリット
インフラファンドのデメリットを知ることで、リスク対策を講じやすくなります。
ここでは、インフラファンドのデメリットについて見ていきましょう。
固定価格買取制度の見通しが不透明
インフラファンドのデメリットは固定価格買取制度(FIT)の見通しが不透明なことです。国は固定価格買取制度により、再生可能エネルギーで発電した電気を最低20年間固定価格で買い取ることを保証していますが、制度終了後はどうなるか未定です。
電気の買取価格は年々下がっており、買取期間終了後に大幅に下落することもあり得ます。固定価格買取制度の動向を注視する必要があります。
投資商品が少ない
インフラファンドは投資商品が少ないのがデメリットです。日本取引所グループによると、2022年2月時点のインフラファンドは6銘柄です。銘柄が少ないため、選択肢が限られます。分散投資がしにくいと言えるでしょう。
まとめ
今回はインフラファンドの内容やメリット・デメリットについてお話させていただきました。インフラファンドは利回りが比較的高く、不況に強いと言われています。
固定価格買取制度の見通しなどのリスクもありますが、ソーシャルレンディングと組み合わせることでリスクの分散やリターンの平準化に取り組むこともできます。
インフラファンドに興味のある方は、ぜひソーシャルレンディングのご検討もされてみてはいかがでしょうか。