投資にはどんな種類がある?特徴を詳しく解説!【今投資するなら何がいい?】

投資には様々な種類のものがあります。しかし、投資手法ごとに得られる利益率は大きく異なりますし、許容できるリスクによっても選ぶべき投資商品の種類は異なります。そのため、どうやって投資商品を選べば良いかわからない方も多いかもしれません。

この記事では、代表的な投資の種類をまとめるとともに、初心者にオススメしない投資商品の紹介、投資・資産運用のポイントについて詳しく解説します。これから投資をはじめようと考えている方には役立つ内容となっているはずです。ぜひ参考にしてみてください。

目次

代表的な投資の種類

投資の手段は多岐にわたり、それぞれの特徴やリスクが存在します。ここでは、主な投資を11種類紹介します。

投資の種類 特徴 メリット
株式投資 企業の株を購入し、その企業の成長や業績の向上を通じて利益を得る。 配当や株主優待のリターンを期待できるうえ、適切に企業を分析すれば株価の値上がり益を狙える。
投資信託 多くの投資家から資金を集めて、専門の運用管理者が株式や債券など様々な金融商品に分散投資を行う。 分散投資が可能であり、専門知識がなくても一定の利回りを期待できる。
FX 外国為替証拠金取引のことで、異なる国の通貨を交換することによって利益を目指す投資方法。 少額から始められ、高いレバレッジを利用することで大きな利益を得る可能性がある。
ETF(上場投資信託) 金融商品取引所に上場している投資信託のこと。 投資信託のように分散投資が用意なうえ、流動性が高く相場の動きを見ながら売り買いができる。
暗号資産(仮想通貨) ビットコインなどが代表的な例でブロックチェーン技術によって管理されているデジタル通貨。 価格変動が激しく、高いリターンを狙うことができる。
不動産 物理的な土地や建物を購入し、それを通じて収益を得る投資戦略。 家賃収入という形で定期的なキャッシュフローを得やすい。
債権 借り手が貸し手に対して将来的に一定の利息とともに元本を返済することを約束する投資商品。 比較的低リスクであり、定期的な金利収入を得ることができる。
融資型クラウドファンディング インターネットを通じて個人間でお金を貸し借りするプラットフォーム。 適切な業者やプロジェクトを選べば比較的高い利回りを期待できる
ロボアドバイザー アルゴリズムに基づいた自動投資管理サービス。 投資に必要な知識が少なくても自動で最適な投資を行ってくれる。
外貨預金 自国通貨以外の通貨で行う預金のことで、通貨の価値変動を利益につなげることが可能。 複数国の通貨を保有すれば、通貨暴落のリスクを分散できる。
金投資 信用度が高く、世界中どこでも換金できる金融商品。 市場の変動に強く、また他の資産との相関が低い。

また、それぞれの特徴についても詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

株式投資

株式投資とは、公開されている企業の株式を購入し、その企業の成長や利益の一部を共有することを目的とした投資方法です。投資家は株式を購入することにより、その企業の所有者の一部となります。

主な利益の種類として株価の上昇により、購入時より高い価格で株を売却することで得られるキャピタルゲインと、配当や株主優待で得られるインカムゲインの2種類があります。

株式投資はリスクも伴いますが、経済的な自由の達成するための有効な手段とされています。

投資信託

投資信託は、多くの投資家から資金を集めて、専門の運用管理者が株式や債券など様々な金融商品に分散投資を行う仕組みです。この方法により、個々の投資家は大規模な資金を必要とせずに、幅広い投資ポートフォリオの一部を所有できるようになります。

たとえば、ある投資信託を活用することで、国内外の株式に加え、債券や不動産など、多様な資産クラスにまとめて投資をしてくれるため、個人で投資をするよりもリスクが分散され、安定したリターンを追求できます。

投資信託は、運用をプロに任せることができるため、投資の専門知識が身についていない初心者でも効果を出しやすい選択肢です。

FX

FX(外国為替証拠金取引)は、異なる国の通貨を交換することにより利益を得る投資方法です。この取引は、通貨ペアを用いて行われ、投資家は一方の通貨を買い、もう一方を売ることにより通貨間の価格変動から利益を目指します。

FXの最大の特徴は高いレバレッジを使用することが可能な点です。これにより、小さな資本で大きな取引ができ、大きな利益を得るチャンスがありますが、同時に大きな損失のリスクも伴います。

そのため、市場の動向を理解し、適切なリスク管理が必要です。

ETF(上場投資信託)

ETFとは、東京証券取引所などの金融商品取引所に上場している投資信託です。日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)等の特定の指数の動きに連動する運用成果をめざし、運用されるインデックス型と、連動対象指数を定めないアクティブ型のETFがあります。

多くの投資家にとって、ETFは分散投資を行いやすくするものであり、投資リスクを管理しつつ、効率的に資産を増やす手段としておすすめの手法です。

暗号資産

暗号資産はブロックチェーン技術に基づき暗号化によるセキュリティが施されているデジタル形式の金融資産です。

暗号資産の最も大きな魅力は、価格変動によって多くの利益を狙えることです。事実、2014年には数万円の価値だった1BTCは、2024年4月現在、1,000万円程度の価格となっています。

暗号資産は非常に価格変動が激しいため、短期間で高い利益を得るチャンスがあることが特徴です。しかし、その反面で大きなリスクも伴います。2021年にはビットコインが過去最高価格を更新する一方で、数ヶ月内に半分近くの価値が失われるという事態も発生しました。

不動産

不動産投資は、物理的な土地や建物を購入し、それを通じて収益を得る投資戦略です。不動産投資は長期的な視点での資産形成におすすめです。

最も大きな魅力は、賃貸不動産を所有していれば、家賃収入という形で定期的な収入を得られることです。たとえば、都市部のアパートメントや商業ビルは、安定した需要により高い収益を期待できる投資対象となります。

不動産投資のデメリットは、初期投資として多額の費用が必要なうえ、物件の管理やメンテナンス、税金、保険といった運用コストも発生する点です。

市場の動向を理解し、適切な物件を選定し、適切に計画を立てて管理することが重要です。

債権

債権は、借り手が貸し手に対して将来的に一定の利息とともに元本を返済することを約束する投資商品です。これは、政府や企業が資金を調達するために一般公開するもので、投資家にとっては比較的低リスクな選択肢とされています。

債権にはさまざまな種類がありますが、共通する特徴として、期限付きで利息が支払われる点があります。たとえば、政府が発行する国債は、定期的な利息(クーポン)の支払いと、満期時の元本の返済が約束されています。

また、企業が発行する企業債は、その会社の信用力に基づいて利率が設定され、高いリスクを背負う債権ほど高い利率で投資家に提供されます。このように、債権投資は市場の状況や発行体の信用状態に左右されることから、慎重な分析が必要です。

債権は、定期的な収入を求める投資家にとって魅力的であり、ポートフォリオのリスクを分散させる効果もあります。その安定性と予測可能性から、多くの投資家が退職後の安定した収入源として債権に注目しています。

融資型クラウドファンディング

融資型クラウドファンディングは、ソーシャルレンディングとも呼ばれ、資金を必要とする事業者とお金を運用したい投資家とをマッチングするサービスです。

融資型クラウドファンディングの主なメリットは小口の投資家の資金を集め、利益が大きく見込まれる大口資金に代えることでより大きな収益機会を狙うことができる点です。

また融資型クラウドファンディングはあくまで融資であり、担保を確保することで安全性を確保することも可能です。

融資型クラウドファンディングにはリスクも伴いますが、信頼できるプラットフォームを活用すればリスクを低減した状態で投資に取り組めます。

ロボアドバイザー

ロボアドバイザーは、アルゴリズムに基づいた自動投資管理サービスです。この技術を使用することで、個人投資家は少ない手数料で高度な分析を行って得られた結果に沿って、資産運用を行えます。

ロボアドバイザーの魅力は手軽さとコストの低さです。ユーザーは自身の投資目標やリスク許容度を入力するだけで、適切なポートフォリオが提案され、自動的に管理されます。

ロボアドバイザーは特に初心者や小規模投資家におすすめ、複雑な金融市場での資産運用を手助けする手軽で効率的な方法といえます。

外貨預金

外貨預金は、自国通貨以外の通貨で行う預金のことで、通貨の価値変動を利益につなげることができる投資手段です。

外貨預金の魅力は、複数の通貨に分散しておくことで1つの通貨の暴落リスクを低減させられることです。たとえば、現金を自国通貨だけでなく米ドルやユーロなどの通貨に分散させておくことで、自国通貨の価値が下落した際に、自身の資産価値の下落を抑えることができます。

為替の知識と世界経済に対する理解が必要ですが、適切に管理されれば、国内の金融商品だけでは得られない利益を提供する可能性があります。外貨預金は、グローバルな視点から資産を増やす戦略として、多くの投資家に選ばれています。

金投資

金投資とは、金(ゴールド)を金塊で購入し、その価値の上昇を利用して利益を得る投資戦略です。金は伝統的に価値の保存手段として広く認識されており、経済的な不安定さや通貨の価値低下時には、安全な避難先とされます。

金投資の魅力は、その普遍的な価値と流動性にあります。たとえば、世界的な金融危機やインフレーションが高まると、金の価値はしばしば上昇し、これが保険としての役割を果たします。

具体的な金投資の方法としては、直接金を購入する方法の他に、金ETFの購入や金採掘企業の株を購入する方法があります。これにより、物理的な金を保管する必要なく、金価格の動向に投資することが可能です。

また、市場の変動に強く、また他の資産との相関が低いため、投資ポートフォリオのリスクを下げる場合にも役立ちます。

初心者におすすめしにくい投資商品

リスク

ここまで、投資の種類をいくつか紹介してきましたが、中には、初心者には難易度が高くておすすめしにくい投資商品も存在します。

ここでは、初心者におすすめしにくい投資商品を3つ紹介します。

  • FX
  • 暗号資産
  • 現物不動産投資

FX

FX(外国為替証拠金取引)は、レバレッジをかけて少ない資金で大きな額の取引ができることから、短期間で大きな利益を得られる投資手法として人気です。

しかし、大きなレバレッジをかけた取引は初心者にはあまりおすすめできません。

なぜなら、小額で大きな利益を狙えるのとは逆に、大きな損失につながるケースもあるからです。

FX市場は世界の経済情勢や政治情勢に左右されやすく、これらの要因による価格の急激な変動を正確に予測することは非常に困難です。

初心者がこれらの複雑な市場環境を理解し、効果的に対応するのは難しいでしょう。FXを行うのであればレバレッジを大きくしないように注意しましょう。

暗号資産

暗号資産は価格変動の大きさと、学習の複雑さから、投資初心者にはおすすめしにくい投資商品といえます。

暗号資産市場は極めてボラティリティが高く、短期間に価格が大きく上下することがあります。たとえば、ビットコインやイーサリアムなどの主要な暗号資産は、1日のうちに数十パーセントの価値変動が起こることがあります。このように急激な価格変動に対して、未経験者が適切に対応するのは難しく、大きな損失につながるリスクがあります。

また、暗号資産はその性質上、詐欺やハッキングのリスクにも晒されています。セキュリティが不十分な取引所やウォレットは、攻撃の対象となりやすいです。また、ウォレットアドレスを忘れると通貨を引き出せなくなるというように、初心者には難しい仕組みとなっています。

現物不動産投資

現物不動産投資は投資に必要な金額が大きいことに加え、資産の流動性が低く撤退しにくいというデメリットがあるため、初心者にはおすすめしにくいです。

物件の購入費用として数千万円単位のお金がかかりますし、市場や自身の状況が変化して不動産を手放したくなっても、実際に手放せるまで時間がかかります。

成功すれば大きなリターンが得られる投資ではありますが、リスクが大きい点で、特に資金が多くない投資初心者にはおすすめしにくいです。

投資・資産運用のポイント

資産運用

最後に、投資・資産運用のポイントを3つ見ていきましょう。

  • 長期・積立・分散投資を心がける
  • 契約内容は必ずチェックする
  • 定期的に運用状況を見直す

これらのポイントを意識することで、投資・資産運用で大きな損失を出すことは少なくなります。重要な部分ですので、ぜひ参考にしてください。

長期・積立・分散投資を心がける

長期・積立・分散投資は、リスクを管理しつつ資産を増やす効果的な戦略です。長期間にわたって定期的に投資し、異なる資産クラスに分散することで、市場の変動に強いポートフォリオを築きます。

「長期・積立・分散投資」この3つを心がけることで、経済の上下動に対して柔軟に対応でき、着実な資産形成が期待できます。

契約内容は必ずチェックする

投資を行う際は、契約内容を必ずチェックすることが重要です。特に投資の契約においては、手数料や解約条件、リスクなどについてが詳しく記載されています。細部まで慎重に確認することで、トラブルや予期せぬ損失を防げます。

定期的に運用状況を見直す

投資を成功させるには定期的に運用状況を見直すことが重要です。具体的には、市場環境の変化に応じて、投資ポートフォリオのバランスを再調整することが重要です。これにより、リスクを管理し、投資目標に合わせた最適な資産配分を維持できます。定期的に運用状況の見直しを行い、資産成長を目指しましょう。

まとめ

この記事では、投資の種類とそれぞれの特徴、初心者におすすめしない投資商品、そして投資・資産運用のポイントについて詳しく解説しました。

投資は種類が多く、それぞれにリスクとリターンが存在します。それぞれの特徴を理解したうえで投資商品を選ぶようにしましょう。

また、投資を行う際は以下を意識することが大切です。

  • 長期・積立・分散投資を心がける
  • 契約内容を必ずチェックする
  • 定期的に運用状況を見直す

これらを意識することで、投資で多くの損失を出すことを防げます。ぜひ、この記事で紹介した内容も参考に、投資に挑戦してみてください。

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