LENDEXブログ担当です。
今回は、5月7日に発表した当社の令和2年(2020年度)12月期決算(令和2年1月1日~令和2年12月31日)について解説いたします。
決算概要
まずは令和2年12月期の決算(「令和2年12月期決算報告書」の貸借対照表(B/S))と令和1年12月期の決算(「令和元年12月期決算報告書」の貸借対照表(B/S))を比較してご確認ください。
残念ながら令和2年12月期は2,775万円の赤字となりましたが、令和1年12月期の赤字額5,281万円から赤字を縮小することには成功しています。
その理由が決算書にあるファンド貸付金の増加です。
ソーシャルレンディングは貸付金によって金利収入を得るビジネスモデルです。
令和2年12月期の貸付残高は、令和2年が33億4千万円、令和元年が12億8千万円と、前年比約2.5倍となっており当社の営業利益の増加に貢献しています。
ソーシャルレンディング事業は順調に推移をしているものとご理解いただければ幸いです。
赤字の理由
ただし、2期続けて黒字化を達成できなかったことを、投資家の皆様に置かれましてはご不安に思われる可能性もあります。最も大きな理由は会員獲得のための広告費の増加です。
当社では2020年1月から3月にかけ、大規模な会員獲得施策を実施しました。その規模は数千万円規模であり、会員獲得施策の費用を除けば当社は黒字化を達成しているとも言えます。
もちろん会員が増加したことにより、当社のソーシャルレンディング案件の募集規模も増加しています。会員獲得施策は、売上増加に直結する施策として、成功を収めております。
2021年度への展望
2021年度ですが、1~4月にかけては2020年を上回る規模での募集を行っており、いずれの案件も満額を達成しています。
2021年3月は過去最高の募集金額である9億8,000万円を達成し、この5月にも331号案件、3億7千万円の案件で満額を達成しています。
ソーシャルレンディング事業においては、コロナ禍の影響も軽微に終わり順調に推移しておます。
また融資先のモニタリングなど、投資家の皆様の資産を守るための体制の整備も、金融庁財務局の指示を元に進めております。2021年のLENDEXにもどうぞご期待ください。
資本金増資の実施
令和2年と令和元年を比較すると、資本金が増額していることがおわかりいただけると思います。
また2021年4月に資本金の増資を実施しています。その結果、2021年5月19日時点での当社の資本金は1億8,800万円となっています。2021年も積極的に会員獲得施策を展開する予定であり、そのための資金を株主から出資いただいています。
そのため会社としての活動資金が不足する事態には陥っていません。
寄付型クラウドファンディング事業の開始
当社ではソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)だけではなく、寄付型クラウドファンディング事業についても展開予定です。
コロナ禍でスポーツイベントなどが相次いで中止される中、活動資金不足に陥っている団体などの支援を、寄付型クラウドファンディングサイトを通じて行う方針です。
正式にサイト運営開始を告知できるようになるまで、今しばらくお待ち下さい。
まとめ
最後に、2期続けての赤字決算となってしまったこと、投資家の皆様に対して深くお詫び申し上げます。
一方、ソーシャルレンディング事業は順調にコロナ禍の逆風でも売上を伸ばしており、コロナ禍の収束が見えてくれば、個人投資家の皆様の投資意欲の回復が当社への追い風になるものと考えております。
当社といたしましては、ソーシャルレンディングが投資家の皆様にとってより安全、安心でな投資資金の預け先になるように、監視体制の強化、アプリ開発などを手掛けていきます。
どうぞ今後ともLENDEXをよろしくお願いいたします。