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投資業界でも導入の進むeKYCについて解説。最短1日での口座開設も可能に|ソーシャルレンディング

LENDEXブログ担当です。
今回はソーシャルレンディング業界に関する技術について触れたいと思います。
その技術とは、eKYCと呼ばれる技術です。

この技術の内容と、どうソーシャルレンディング業界に関係するのかをご紹介します。

目次

eKYCとは

まず、eKYCの内容について説明します。

オンライン上で本人確認ができる技術

eKYCとは、オンライン上で身分証と本人の写真を照合し、短時間で本人確認を行うことができる技術です。
eKYCは『electronic Know Your Customer』の頭文字を取った略称です。
日本語に訳せば「電子本人確認」と言えるでしょう。

銀行口座や証券口座の開設には、開設を申し込んだ人が実在するのか、また開設を申し込んでいる人の情報と、開設の申請をしている人が本当に一致しているのかを確認する必要があります。
それは本人以外が口座開設を申し込むことによって、詐欺や反社会勢力に利用される恐れがあるからです。

もちろん銀行や証券口座の開設だけではなく、ソーシャルレンディングや不動産投資型クラウドファンディングの口座開設にも、本人確認は必要です。
これは法律で定められており、当社も金融庁財務局から投資家口座開設に当たり、本人確認及び住所確認を必ず行うようにとの指導を受けています。

従来はこの本人確認作業は、お客様に身分証をアップロードしてもらい、個人情報と身分証情報を目視で確認していました。

その後、口座開設を申し込まれたお客様のもとへ住所確認用のハガキを送付し、はがき記載のコードで住所確認を行っていました。

しかし、eKYCを用いればオンライン上で本人確認及び住所確認が可能となり、お客様のもとへハガキを送付する必要がなくなるのです。

すでにこの技術は様々な場所で活用されており、普及が進んでいます。

eKYCで本人確認を行う際の流れ

eKYCで本人確認を行う場合は、以下のような流れになっています。

  1. 顔写真付き身分証のアップロード
  2. スマートフォン上で口座申請者ご本人の顔写真撮影
  3. 正面以外のアングルの顔写真撮影

身分証に掲載された写真と、お客様ご本人が撮影された写真を人工知能が画像を照合します。画像情報が一致していれば、本人確認がわずかな時間で完了するのです。

eKYCによるソーシャルレンディング投資家にとってのメリット

では、eKYC技術を導入することで、投資家の皆様のメリットにはどういった点があるのかをご説明します。

投資家口座開設が最短1日に短縮できる

最も大きなメリットは、投資家口座開設が最短で当日で完了することです。
従来は、当社の場合お客様の身分証と個人情報を照合し、その後お客様のご住所にハガキを送付していました。

そのため身分情報の確認に1日、はがきの発送に1日、はがきがお客様のお手元に届くまで数日を要していました。

口座開設のために、平均して1週間ほどの時間がかかっていましたが、eKYCを導入すれば1週間が1日にまで短縮されます。

また、お客様の口座開設のための入力の手間も大幅に減らすことができます。

投資したい案件を見逃さなくなる

お客様のもう一つのメリットは、投資したい案件にすぐ投資できることです。

eKYCを導入していない場合、口座開設まで一週間ほどの時間が必要です。
どんなに魅力的な案件があっても、口座を開設していないソーシャルレンディングサイトでは、案件の募集開始までに口座開設が間に合いません。

そのため、投資したい案件があっても見逃すことになってしまっていたのです。
しかし最短で即日の口座開設が行われれば、魅力的な案件があった場合、即日に投資家登録を行い、投資できるようになるのです。

eKYCによるソーシャルレンディング会社にとってのメリット

eKYCの導入は、ソーシャルレンディング会社にとってもメリットがあります。

運営コストを減らせる

一つ目のメリットは、ソーシャルレンディングサイトの運営コストを減らすことができる点です。

従来は投資家口座開設に伴い、お客様の個人情報と身分証の情報の照合、そしてハガキ発送の作業が必要でした。

eKYCを導入すればこの作業が不要になるため、人件費やハガキ発送費などのコストを削減できます。

またお客様の入力作業も軽減されるので、投資家登録フォームでの離脱も減り、投資家数が増えやすくなるメリットもあります。

オンタイムで情報を届けられる

またお客様の投資家登録時間が大幅に短縮されたことにより、お客様にオンタイムでタイムリーな情報を届けることができるようになります。

ソーシャルレンディングサイトでは、案件の組成を行ってから案件の募集を告知します。
そのタイミングは、募集数日前に告知できる場合もありますが、どうしても告知が募集の直前になってしまうこともあります。

余裕をもって告知できない場合、告知しても投資家の皆様の口座開設が間に合わず、投資家様からの投資が集まりにくくなることもあります。
しかし、即日口座開設が可能になれば募集前日に案件情報をお届けしても、口座未開設のお客様でも投資できるようになります。

eKYCを導入すれば、お客様に適切なタイミングで情報を届けられるのです。

eKYCの導入事例

eKYCは、様々な場所で導入されてきている技術です。
著名なeKYCの導入事例を見てみましょう。

LINE Pay

大手会話アプリ「LINE」が提供する支払いサービス「LINE Pay」では、eKYC によるサービスの登録が可能です。

eKYCを導入することにより、本人確認を最短数分まで短縮することに成功しています。
その結果 LINE Pay の登録者が大幅に増えました。
LINE Pay に登録していれば、クレジットカードを持っていない人でもインターネット上で決済サービスを利用することができます。

クレジットカードを持っていないユーザーも取り込むことで、 LINE関連ビジネスの支払いをスムーズにし、LINE関係のサービスの利用者を取り込んでいます。

メルペイ

インターネットのフリマアプリ、メルカリが提供する決済サービスメルペイもサービス登録にeKYCを導入しています。

こちらもオンライン上で数時間で本人確認が可能です。

メルカリ側としてはメルペイの利用を促進することで、フリマアプリメルカリの利用者を増やすだけではなく、メルペイの利用者を増やすことで手数料収入を増やしています。

まとめ

eKYCはオンライン上での本人確認の時間を大幅に短縮できます。
その結果、投資家の皆様が投資したい案件にすぐ投資できるようになります。

また、ソーシャルレンディングサイト運営側は、投資家登録での離脱を減らし、投資家の方がより投資しやすくなる環境を整備できます。

お客様の利便性向上を目指し、当社でも導入を検討中です。

どうぞ2021年のLENDEXにご期待ください。

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