LENDEXブログ担当です。
ソーシャルレンディング投資を行う時、「どの事業分野に投資をしようか」迷う方もいるかも知れません。
ソーシャルレンディングの融資先の事業分野はソーシャルレンディング会社が自由に決めることができず、実は金融庁財務局の厳しいチェックが入っています。
そこで今回は、当社がソーシャルレンディングで扱う案件の事業分野をどのように決めているのかについてお伝えします。
LENDEXが扱うソーシャルレンディング案件の事業分野
まず、当社が扱う案件は、どういった事業があるのか紹介しましょう。
不動産会社
当社の扱う案件の行き先の9割以上を占めるのは、不動産会社です。
ただし、不動産会社の融資案件も、有担保のものと無担保のものの2種類があります。
・有担保案件の例:不動産担保付きローンファンド189号
・無担保案件の例:ローンファンド197号
まず、当社が不動産会社へ資金を融資し、その資金をもとに不動産会社が不動産を取得します。そして、不動産会社は取得不動産を運用や売却し、当社に対して最終的に融資を受けたお金を返済するという流れです。
無担保案件の場合、リフォーム費用の用途で融資を行っており、取得不動産を担保に設定できません。
その代わり、融資先の不動産会社の代表者連帯保証を公正証書付で設定しています。
興行を行う会社
当社がもう一つの柱として育てたいと考えている事業分野が、興行を行う会社への融資です。
こちらは、過去に2度募集を行ったことがあります。
それが、格闘技イベント RIZIN を主催する ドリームワールドファクトリー株式会社への融資案件です。
・興行を行う会社の案件例:RIZINファンド1号
まず当社から融資し、融資を受けた会社はその資金を基に会場のレンタル料や出場者へのファイトマネーを支払います。
イベントが終わった後、融資を受けた会社は放映権料や物販の売り上げなどを基に当社に対して融資の返済を行う流れです。
こちらも担保を設定しにくい事業だけに、代表者連帯保証を公正証書付きで設定しています。
2010年9月末にも募集を実施し、総額5千万円を1分ほど集めることに成功しました。
2020年9月27日(日)に開催されたRIZINの大会は大変盛況となり、当社としても喜ばしい限りです。
歯科医院
過去に一度だけ融資を行ったことがある分野が、歯科医院への融資です。
1,000万円という比較的小規模な案件でした。
・歯科医院の案件例:医療ファンド1号
こちらは、当社が融資する資金で歯科医院が医療設備を導入することを目的とした案件です。
担保・保証は設定されていません。
リターンが小さめであったため、融資先の歯科医院で保険外の施術を受ける際の費用が割引になる特典を設定しました。
融資先の事業分野を増やすには財務局の許可が必要
ご確認いただいたように、当社では不動産会社、興行を行う会社、そして歯科医院への3つの事業者への融資を行っています。
ソーシャルレンディング案件で融資する事業分野を増やすには、実は金融庁財務局の許可が必要です。
LENDEXでは財務局に新規事業者ごとに許可を申請
当社では、融資を受けたい事業者様から相談を受け先方の信用情報などを確認した後に、融資の可否を決定します。
しかし、これだけでソーシャルレンディング事業者は、自由に融資を行うことができてわけではありません。
新規事業分野への融資を行う際には、金融庁財務局に届け出を行い、分野別に認可を受ける必要があるのです。
そのため、勝手に融資先の事業分野を増やすことはできません。
ソーシャルレンディング事業者への審査は厳正
融資先の事業分野を増やす際に、金融庁財務局の厳正な審査が入るのは、過去にソーシャルレンディング業界で融資先の適切な審査を行っていないという事例が発生したからです。
過去の事例を受け、金融庁財務局では融資先の事業分野が適切なのかの判断を行っています。
投資家の皆様に直接的な影響はないかもしれませんが、当社では金融庁財務局の審査体制の強化、及び審査を通過できる体制を整備していることをご確認いただきたいと思います。
LENDEXの融資案件の新規事業者の予定
当社では、投資家の皆様がより多様な案件に投資できるよう、新規事業者の開拓を行っています。
その予定を簡単にお伝えします。
飲食業
2020年9月末現在、新規の融資事業分野として検討しているのは飲食業への融資です。
飲食業への融資案件は、当社が融資した資金をもとに事業者が物件の取得や内装工事などを行います。
そして、毎月の売り上げを原資として当社に返済を行い、当社はその中から投資家の皆様に配当を行います。
こちらに関しては、近日中に皆様に案件をご紹介できる予定です。
その他
その他の事業分野においても融資先を随時開拓中です。
これまでの枠にとらわれない、寄付型クラウドファンディングに近いような斬新な分野の募集を行う可能性もあります。
どうぞご期待ください。
まとめ
ソーシャルレンディングにおいて、金融庁財務局は、ソーシャルレンディング会社が新規事業分野への融資を行うたびに、厳正な審査を行っています。
そのため、過去にあったような不祥事は起こりにくくなっていますし、当社としても金融庁財務局の審査を通過できるように融先資の審査は厳しく行うようにしています。
投資家の皆様には、ソーシャルレンディング会社及びソーシャルレンディング業界の体制変化を感じ取っていただければ幸いです。